米子松蔭高等学校

  

【松蔭日記】

心温まる卒業式

3月2日(火)、令和2年度卒業証書授与式を執り行いました。

今年度本校を巣立っていった卒業生は185名。

昨年度末からのコロナ禍によって、さまざまな葛藤を抱えた高校生活を送ることとなったと思います。

しかし卒業生の皆は、多くの制約のもと悩み苦しみながらも、自身のできることに精一杯取り組んでくれたと感じています。これまで当たり前にできた物事を、当たり前ではなく貴重なかけがえのない物事だと改めて知り、新しいアイデアを生み出し、創意工夫して実行する姿を在校生も先生たちも、側でしっかり見ていました。多くの人が戸惑うコロナ禍のなかで、物事に前向きに臨む皆さんの姿は、尊敬に値するものでした。

卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。

 

この1年間、各分野で全国大会の中止や公演・発表のリモート化で、目標や達成感、さらには高校生活の思い出を奪われた、と感じた生徒もたくさんいたでしょう。それは卒業生代表の答辞の言葉ひとつひとつにも感じられました。「何もなかった一年」を悔やんで振り返ることもきっとあると思います。けれど、この一年を吹き飛ばそう、卒業式を最高の思い出にしたい、と感じさせる思いの詰まった卒業式でもありました。今回、保護者の皆様は教室にお上がりいただくことができず、式後の体育館内では例年にない交流の時間も見られました。

生徒も保護者様も、教職員にも、マスクの下に隠し切れない笑顔や涙があふれていました。

 

これから新生活に向けて慌ただしい日々が続くと思いますが、落ち着いたらまた本校に顔を見せてくださいね。

皆さんは米子松蔭高等学校を卒業はしましたが、本校との縁が切れたわけではありません。本校はいつまでも、皆さんの活躍を心から祈念いたします。

 

また保護者の皆様におかれましては、本校を温かく見守り支えてくださり、本当にありがとうございました。

たくさんの人の思いが詰まった心温まる卒業式。笑顔あふれる1日となりました。